Seido Kunitachi Club

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 誠道塾


 私はかねてから今日のように空手が「力のみ」「強さのみ」を誇示し、これを第一義とする風潮に大いに心を痛めてきました。現代の空手はあまりにも競技化され、ゲーム化され、商業化され過ぎています。

 

 私は将来の日本の空手道に不安の感を強めているひとりです。日本人が東洋の「心」、武道の「心」、をないがしろにしているうちに、外国では空手に真剣に取り組もうとする人々がたくさん出てきております。

 

 誠道塾NY総本部では子供から大人まで、特に熟年をすぎた六十歳以上の男性女性が数多く稽古を続けています。これはなぜかというと、誠道空手が彼らの生活の中に溶け込んでいるからであり、これこそが私が長い間理想としてきた空手の姿なのです。

 

 空手は大会に勝つためのものでも、強者をいっそう強者にするためのものでもなく、もっと大局的に、人の道を教え、空手を学ぶ者が少しでも大きく人間形成し、それぞれが社会に立派に寄与貢献出来るようにするためのものなのであると私は信じております

 

 

 力よりも技、技よりも心。

 誠は天の道なり。これを誠にするは人の道なり。

 

 

会長 中村 忠

 著作『人間空手』より抜粋

 

 

 

 

 

 誠道塾の稽古体系について。

 

 

 誠道塾では、年齢・性別にかかわらず、どなたにも安心して稽古が出来るよう、安全に配慮した稽古内容となっています。

 

 はじめに立ち方、返事、礼、拳の握り方などから、突き・受け・蹴りなど空手の基礎の動きを学んでゆきます。

 また『移動稽古』、受け返しを学ぶ『ベーシック・セルフディフェンス』、『型』なども徐々に学んでゆきます。

 級が上がると、相手との攻防を想定した『基本組手』、相手と学ぶ『約束組手』、そして自由に行う『組手』、というように稽古してゆきます。段階的な稽古を経てから組手を行うことで、互いに怪我をしない・させない安全な稽古が出来るようになるわけです。

 また誠道塾では、【相手に怪我をさせないように】セイフティ(防具)を付けて組手を行います。相手がいないと組手は出来ません。

 力や技だけに頼ったり、慢心して稽古しても得られるものはその場かぎりの刹那的なものです。稽古はそういうものではありません。力、技、心のすべてを上手くコントロール出来て初めて、良い稽古となり、良い空手となってゆきます。素直に、真摯に、自分と向き合って稽古することで、本当に大事なものが見えてくるはずです。

 

 

 

 

誠道梅マーク

 

 輪郭は梅の花。その中にあしらわれた三つの円 ― 

これが誠道塾のシンボルマークである。

 

梅の花は中村家の家紋を表す。三つの円はそれぞれ誠道塾のめざすものを象徴している。

 

          尊敬従順

 

「お互いに尊敬し合い、愛し合い、信じ合い、育み合ってひとつの輪を築いていこう」

 

そんな意味がこのマークには込められている。